ベース・マガジン3月号で、「プロの足もと大集合」と題して、エフェクター・ボードの特集記事が組まれてました。

僕自身は、それほどエフェクターは多用しません。ヴォリュームペダル、必要な時にかけるコンプレッサーが必須アイテム。あとはその時々の必要に応じてボードを出入りするのが、エンヴェロープ・フィルター、コーラス、オーヴァー・ドライヴ、ディストーション、リヴァーブ、あたりか。ひとつの現場で全部を使うことは稀なので、中身を入れ替えることも多いです。足元はできるだけシンプルにしておきたい派です。

そんな僕なのでベーマガ特集記事で出てくるシステム化された華麗なエフェクトボードたちは眩しいばかり。すげえなあ、と。

そんな中、ある文章に目がとまりました。

「プロの足もと大集合」のP.133、FREE THE TONEの林さんへのインタビュー。
林さんは、記事の左から3列目の中ほどで、以下のような趣旨のことを言っておられる。(そのままの引用ではありません)

まったく同じ部屋・楽器・器材・ケーブル・セッティングという条件で
3人のベーシストが弾いたら全く違う音になった。
弾き方、右手の力の入れ方、ピッキングスピード、などで音色が変わってくる。

これ、何気なく語られてますが、実に、実に深い話だと思います。

音色は大事です。超大事です。僕の著書『ベーシストのリズム感向上メカニズム』はリズムの本ですが、わざわざ1章を音色に割きました。そのくらい大事だと思ってます。演奏全般で考えても大事だし、良いグルーヴ(曲に合ったグルーヴ)で演奏するという意味でも大事なんです。

もちろん、程度の差はあれど誰でも音色に関しては試行錯誤してるでしょう。ただ、そこで多くの人が考える(そして試す)アプローチが、
・楽器を替える
・弦を替える
・パーツを替える
・ケーブルを替える
・アンプを替える
・スピーカーを替える
・エフェクターを替える
・楽器のセッティングを変える
などなど、楽器・機材つまりハードウェアを追求するアプローチなわけです。

もちろん、当然それで音は変わりますから、それ自体はなんら問題ないことで、予算の許す範囲でいろいろ試してみるといいでしょう。

ただ、そこで大事になってくるのが、さっき書いたFREE THE TONE 林さんのお話。

まったく同じ部屋・楽器・器材・ケーブル・セッティングという条件で
3人のベーシストが弾いたら全く違う音になった。
弾き方、右手の力の入れ方、ピッキングスピード、などで音色が変わってくる。

そういうことなんです。弾き方・タッチが音色に与える影響はものすごく大きいのです。

つまり「ピッキングする手のタッチ」が変わると音色は大きく変わるということです。結局はそこなのです。

最終的にはタッチが音色を決めるのです。いや、機材より手前の部分なのでむしろ「最初」かもしれませんが。

あなたの出したい音色を出すには、楽器や機材の追求よりもむしろ、自分の弾き方・タッチの追求が必要なのかもしれない。

さて、なぜこの話をしてるかというと、上記のインタビューが載ってるベーマガ3月号の次の号、つまり、明日3/19発売のベースマガジン4月号の特集記事の一部に、その話(タッチの話)が出てくるからなんです。まあその記事は僕が書いたんですが (^_^)

どんなタッチで弾いてますか?

僕の見る限りでは、特にアマチュアの方は、
(A) 力任せにガシガシ弾く
あるいは
(B) 撫でるようにモソモソ弾く
ような人が多い印象を受けます。

なので、タッチを変える、と言う場合、
(A)の人は、よりソフトに弾く
(B)の人は、ちゃんと瞬発力をもって弾く
というのが大事になってきます。

言うは易しですが、実際に変えてみようとすると、そう簡単には変えられないし、今まで弾けてたことが全然弾けなくなったりするしで、フラストレーションが溜まって挫折してしまいがち。

僕もそういう経験をしました。
僕はベースは独学だったんだけど、そのせいかどうか、30歳頃まで「ベースはガッツリとフォルテで弾かなきゃダメだ!」「低い弦高でソフトに弾く?そんなんでベースらしい太い音が出るもんか」と信じ込んで、結構チカラを入れてガシガシ弾いていました。

でもあるライブで尊敬するプレイヤーの演奏を間近で見たこと、そしてNew Ponta Boxのメンバーとしてポンタさんのドラム・プレイを真横で目の当たりにしたこと、こういうことをきっかけに、考えを180° 改めざるを得なくなった。

20代前半にはすでに先ほど書いた信念に染まっていた僕にとって、タッチをソフトに変えていくのはとても時間がかかるプロセスでした。

実際のところ何年もかかったし、今でも取り組んでいるテーマです。でも、僕にとっては、それだけの価値があるとても重要なポイントなのです。

自分の演奏の音が、頭の中・胸の奥で鳴っている音色に近くなっていく喜びたるや!

とまあ、そういうわけで前置きが長くなりましたが、
ベース・マガジン4月号の特集記事を書きました!

奏法特集、たっぷり12ページ! かなりマジメな記事です。音色以外のポイントも含め、3つのポイントを書きました。

奏法特集
上級者はここが違う!
レベルアップに必要な3つのポイント

“ベースがうまい”と周りから評価される人は、そうではない人とどのような違いがあるのだろう? その秘訣を探るのが、この奏法企画。ベースのスキルを「指板上を自由に動き回る」「音価を自在に操る」「音色を自在に操る」など、3つのポイントに分類して解説。現状の技術から一歩先に踏み込みたいプレイヤーに向けての、ステップアップ企画。

一応、対象としては「レベルアップをめざす中級者」を想定して書きましたが、初級者の方にも読んでいただけたら嬉しいです。


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ベース・マガジン 2014年4月号

定価 900円(本体857円+税)
発売日 2014.3.19

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